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他に目が向く罪悪感には慣れていた

クリープハイプの寝癖という曲が好きで、アコースティック編成で集まって合わせてやるのでコード弾きで練習してる。

微妙な響きが多いので、G6でもFm7でも押さえるパターン変えてくるし、もう訳がわからんかった。コード名もそろそろ覚えたいし……と、意識してもコードとパターンの種類が多くて、結びつかないので結局指の形(タブ譜のあの形)を丸暗記するしか覚えようがなかった。

音の響と、どう弦を押さえるかは頭の中で一致しても、コード名までは結びつかない。もう知らん。



さて、明日はスタジオだ。寝癖、結局ぐだぐだだ。練習も足りないし、難しいし。
でもこの曲は凄い好き。前、バンド組んでた時も練習してたから元々聴き込んでる曲だけど、何回聴いてもいいな。


「君の髪が白くなっても そばにいたいと思ってたよ」


寝癖が出たのは、その時長い間付き合ってた彼女と別れる3ヶ月前くらいだった。
サビのこの言葉と、男性目線の歌詞が自分の心境に重なっていた。


「もうこれで決めようかな もうこれでやめようかな 切っても伸びてくるこの気持ちは 嫌になるくらい曲がってて」




私は信じたい人が居ても、自分の気持ちとは裏腹に他の人に気が移ってしまう癖があった。この彼女と付き合っていた時だって途中、3人好きになってしまった人が居た。
その度に、「これは、きっと一時の気の迷いだ。気のせいだ」と言い聞かせて、誤魔化してきたけど。

移り気の性分があるのは確かだけど、今思えば気持ちが薄れているからこれだけ他に好きな人が出来てしまったんだろうと思う。元々付き合い始めはいつも、なんとなく付き合えそうだから、とか。好きになってくれたから、とかそんなんばっかりだったのもあるし。

自分から心底好きになった人相手に付き合ってきたんじゃなくて、相手が好意を寄せてくれていたのに私の気持ちを合わせていたに過ぎなかったのだから、他に好きな人が出来るのもしょうがなかったんやろうね。



お陰でそんなことに気づくまでひたすらトライアンドエラーを繰り返して、付き合う人数ばかり増えた。
それでやっと、本当の意味でお互いに惹かれ求め合うということを今の旦那さんで知れた。

でもね、ダメな私を成長させてくれたのは間違いなく今まで付き合ってきた人達のお陰だと思うし、色んな経験だってその人たちとの出会いがあったからだしね。

どんな付き合いにも意味がある。私はそう感じてるよ。


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